カフェ開業に成功するにはアルバイトでの修行が必要?おすすめは?
カフェ開業は、食品衛生責任者という1日講習を受ければ誰もが受かる資格を持っていれば、いつでも開業することができます。
カフェの開業は、誰もが挑戦できるハードルの低い開業と言えるでしょう。
ですが、カフェについては、開業後のほうが大変です。
フランチャイズなどでもない限りは、調理から経理まで全てを自分で行う必要があります。
何の知識もないままで、このカフェ(飲食業)の業界に飛び込むのは、昨今の情勢を考えると少々難しそうな気がします。
では開業前にアルバイトで修行をした方がいいのでしょうか?
そこで今回は、「カフェ開業に成功するにはアルバイトでの修行が必要か?」という点と、もしも、アルバイトをやるのであれば、どんな店でアルバイトをしたら良いのかを説明します。
カフェ開業に成功するにはアルバイトでの修行経験が必要なのか?
カフェ開業に成功するために、アルバイトでの修行は必ずしも必要ありません。
ただ、アルバイトの修行経験があったほうが有利なことは間違いありません。
有利な点としては、いくつか考えられます。
カフェ(飲食業)というものを体感できる
カフェを開業したはいいけど、実際やってみるとイメージしているものと違ったというような根本的な勘違いを回避することができます。
カフェといえども、開業するためには莫大な費用がかかります。
下手をすれば家1軒分ではすまないケースもあるでしょう。
それだけ投資したにも関わらず、「自分の性格に全く合わない」となってしまっては、悔やもうにも悔やみきれません。
頭の中では、ドラマや漫画に出てくる個人カフェのマスターは、だいぶ優雅なイメージをしているかもしれませんが、現実はそう簡単なものではありません。
アルバイトという立場となりますので、経営者とはまた違った立場となりますが、カフェ(飲食業)という仕事がどういうものなのかを経験することができます。
食というものに対する工夫を得ることができる
飲食業の売上を上げる際に、客単価を考えたり、固定費を削減することを考えることは当然ですが、廃棄ロスというものを考えることも重要です。
廃棄ロスとは、仕入れたけど売れなくて、そのままその食材がゴミ箱行きになったりすることです。
廃棄ロスが多ければ、当然利益に影響が出てきます。
逆に、ここを抑えることができると、利益も多くなり、仕入れも減りますので、仕入れ作業というものを軽減することにも繋がります。
廃棄ロスを抑えるためには、計画的な仕入れやお客様の動き(注文内容を先読みする)などの分析も必要ですが、有効な保存方法を知っているという部分も重要です。
アルバイトで厨房を任されたりすれば、そういった保存法を知ることができますので大チャンスです。
加えて、調理時のオペレーションについても勉強することができます。
カフェを開業し、1人で調理から接客までこなそうとなると、各作業の簡略化というものが重要になります。
その秘策のようなものを覚えることが可能となります。
調理方法でも、どこまでどう仕込んでおくべきなのか、注文が重複したときや、立て続けに入った時のさばき方など、様々なことを学ぶことができます。
アルバイトの内容が接客であっても、調理場の様子は見ることができますので、食材の保存方法、調理時のオペレーションのコツを得ることは可能ですし、それを自分のカフェに生かすこともできると考えられます。
接客の基礎を学ぶことができる
カフェは、お客様との距離が非常に近いです。
マスター(経営者)の人柄に惹かれて、来店してくれるお客様も多いです。
ガンコ親父が経営しているところも魅力的かもしれませんが、一般的には接客のしっかりしたお店にお客様はリピートします。
自分の人柄が好かれるかというのは、個人(お客様)の感覚でしかありませんが、最低限の接客知識と経験がなければ、その魅力は出てきません。
その接客の基礎を学び、修行するためにも、アルバイトでの接客経験は非常に有効な手段となります。
いざ、手に負えなくなれば、店長なりの上役が出てきてくれますからね。
そして、その時の上役の接客もまた、自分が経営者となったときに生きてくるものとなります。
アルバイトをするにおすすめなのはどこ?
カフェ開業を考えたときに、カフェの仕事というものの経験がないようであれば、アルバイトで経験しておくことは、開業後に大きなアドバンテージとなってくれます。
ただ、ここで注意しなければいけない事があります。
どこのカフェでもよいというものではありません。
たまに、個人経営のカフェで「なぜ、この来客数でアルバイトが必要なんだ?」と不思議に思うことがあります。
そのようなところでアルバイトを行っても、得るものは少ないです。
来客数が少なくてもやっていけるということは、リピーターがその店を支えてくれている可能性が非常に高いです。
リピーターをおざなりにしてはいけませんが、店員とお客様の距離が非常に近く、どうしても接客などが甘い対応になってしまうことがあります。
これでは、本当の接客という経験を得ることはできません。
アルバイトをするのであれば、ある程度お客様の出入りの激しいカフェを選ぶべきです。
規模も個人にしては少々大きい、又はフランチャイズのカフェを選ぶと良いかもしれません。
ここで修行を行えば、今まで説明してきた部分を経験することができると思われます。
特に、フランチャイズの場合であれば、フランチャイズとはどのようなものなのか、その実態を掴むこともできると思いますので、自分が開業する際の参考になります。
カフェのアルバイトの時給は安く、それでいて激務。
モンスターが付くようなクレーマーが存在したりもしますので、精神的にもキツイ仕事となりますが、そこは我慢です。
もしかすると、自分が開業したときには、もっと厳しい現状に立たされる可能性もあります。
困った、迷った時にどう動けばよいのかを勉強するわけですので、暇なカフェよりも、少々忙しいカフェでアルバイトを行いましょう。
まとめ
「カフェ開業に成功するにはアルバイトでの修行が必要?おすすめは?」ということで説明しました。
カフェ開業に成功するためには、必ずしもアルバイトでの修行は必要ありませんが、経験しておくと、後々大きなアドバンテージとなって自分に帰ってきます。
ただし、小さなカフェの馴れ合いの中では、貴重な経験というものはしにくいです。
ある程度の大きさの忙しいカフェを選び、常に修行しているという心構えで、色々な経験を体験してください。
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