都会でカフェ開業は競争が激しくて難しい?成功するコツは?
都会の真ん中でカフェを開業すれば、「ある程度の来客も見込めるし、続けていける」と考える方も多いと思います。
カフェへの来客=売上。
よって、この理論は、あながち間違いではないとは思います。
しかし、これだけカフェが乱立している中で、来客してもらうというのは難しいものです。
今回は、都会でのカフェ開業の難しさや、成功するコツを説明していきます。
都会でカフェの開業は競争が激しくて難しい
結論から言いますと、都会でカフェの開業は、とても厳しい現実が待っています。
コーヒーのブームというのは、過去に3回来ています。
1回目は、ドリップコーヒーを主体にした、喫茶店ブームと言われた時代(昭和の時代ですね)。
2回目は、エスプレッソを主体とした、アレンジコーヒーの普及(スタバやタリーズなどが流行った時期です)。
そして、3回目は近年進出してきたブルーボトルコーヒーと言われる本格派が望むコーヒー(ある会社の広報が失敗して、日本では人気はほとんど出ていませんが)。
これらのブームにより、都内のカフェはすでに飽和状態です。
すでに、1回目のブームで乱立したカフェ(喫茶店)は淘汰されつつあります。
「コーヒーを出すだけでは商売にならん」ということで、カフェと名のついた、コーヒーすら出てこないお店も多数あります。
もう、右も左もカフェだらけです。
そんな中に、単身飛び込んで開業しようと思っても、それなりに武装(売上を上げるための仕掛け)をしないと、文字通り玉砕してしまいます。
これはここにしかない。
といった、自分の店のオリジナルがないとお客さまは来てくれません。
恐らく、最初の数週間はよいでしょう。
新しもの好きな人、興味を持った人等が来店すると思います。
そのお客様を常連に変化させる。
こういう流れを構築しない限りは、生き延びることはできないでしょう。
多少、コーヒーがおいしかったり、料理のインスタ映えがよかったりしたところで、そういった「売れる手法」はすぐに真似されてしまい、大手が同じことを行えば、個人で行うよりも安価で行うことが可能となります。
そうなると、元々あったブランド名も後押しし、大手のほうへお客さまが流れてしまうという事態が発生してしまいます。
それにそういった大手は、立地的にも人の集まりやすい場所付近に出店していますので、自分の店に来る前に、大手の店に入店してしまい、自分の店にはお客様が来ない状態になってしまいます。
厳しいですが、これが現実です。
都会でカフェを開業したときに成功するコツはないの?
都会でカフェを開業したときに成功するコツは、ないわけではありません。
他店(特に大手)ではできない、違う色を出していく。
これがキモとなってきます。
「それでは、新メニューでも考えて・・・」これは、少々間違った方向での考え方です。
自分1人にしか作れないメニューや料理というのは、存在しません。
もしも、それだけの腕を持っているのであれば、どこか有名なホテルの料理人なりになっていると思います。
新しいメニューはどうせ、奪い取られます。
ここでいう、「他店と違う色」というのは、その店でしかできないことです。
「カフェ」という言葉が、和製英語のようになり、コーヒー専門店というものを示さなくなった今、発想は無限大です。
よく、「ママさんカフェ」とか「朝活カフェ」とか聞きませんか?
ようはコーヒーが飲めれば(飲めなくてもアリかもしれませんが)、そこがカフェになってしまいます。
「○○カフェ」というイベントを定期的に開催してしまうのです。
お店のコンセプトからあまりにもかけ離れたネタはいただけませんが、コンセプトがよほど特殊ではない限り、理由付けは可能と思います。
コーヒー、料理で勝負したい。
という気持ちはわからなくはありませんが、現実はそうさせてくれません。
様々なカフェが出店された結果、お客様の舌はとても敏感になっています。
「おいしいコーヒー、料理」では、まず売れません。
「めちゃくちゃおいしいコーヒー、料理」が必要となります。
それこそ、一流のシェフレベルや世界有数のバリスタレベルが必要かもしれません。
しかし、イベントを実行する場合は、お客様はコーヒーや料理を目当てではなく、イベント目当てで来店されますので、多少コーヒーや料理で劣っていても、興味のあるイベントであれば、お客さまは集まってくるでしょう。
加えて、こういったイベントは、前もっての参加人数を把握することができるので、事前準備がしやすく、定期的に集客が見込めるのであれば、強い安定収入源となり、カフェの経営を安定化してくれます。
まとめ
都会でカフェを開業しようとすると大きな困難が待ち受けます。
一見、人も多いわけですし、集客が見込めそうです。
しかし、「カフェ開業を成功させるには立地が大事!おすすめの場所は?」の記事で、集客が多く見込めるような場所は大手が押さえています。
そうなった時に、定期的な人数を集められるイベントというものは大きな収入源となってきます。
大手ではできない、個人経営だからこそできる、自由な営業形態を構築しないと、都会では生き残ることはできません。
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