カフェで軽食をメニューに入れるメリットと必要な資格・申請について
カフェでメニューがコーヒーばかりでは、そのカフェに魅力はありません。
日本では、飲料をお客様に提供する際には「お茶請け」を一緒に出す文化があります。
コーヒーであれば、ケーキであったり、デザートであったりします。
本物のコーヒー専門店でもなければ、カフェには「軽く食事を済ませることができる」という需要も高いです。
今回は、カフェで軽食をメニューに取り入れるメリットや、それを提供する際に必要な資格や申請について説明します。
カフェで軽食をメニューに入れるメリット
カフェのメニューに軽食を取り入れることにより、得られるメリットは様々あります。
コーヒーとセットにすることによって、売上を得られやすい。
コーヒーのみの利益は、たかがしれているものです。
あなたのカフェで、コーヒーだけ売ったと考えたときに1日何杯売らなくてはいけない計算になるでしょうか。
ちょっと現実離れした、こんなに来客ないよ、という数字が出るのではないでしょうか。
いくら、コーヒーが好きな人でも、1回の来店で2杯も飲む人はレアな人です。
来客数=コーヒーの売上数。
と考えたときに、生き残れそうなカフェはほとんど存在しません。
そういったときに、軽食の登場です。
カフェに来店するお客様で、軽食だけ頼む人もまたレアです。
コーヒーセットがあれば、ほとんどのケースで、セットを注文してくれます。
ケーキとセットとすれば、コーヒー分の利益とケーキ分の利益が発生します。
セットですので、多少割引をすると思いますが、1人余計に集客するよりも少ない労力で、コーヒー1杯以上の利益を稼ぐことができます。
「このカフェにはこういうものがあるはず」というお客様の先入観を満たすことができ、集客をしやすい。
今の世の中、カフェや喫茶店と看板を立てておいて、軽食が何もないという店はほとんどありません。
来店しようとするお客様も、「コーヒーがあるなら、ケーキやパンなんかもあるのでは?」と、予測して入ってきます。
お客様が来店し、席に座ったところで「ウチのカフェはコーヒーしかありません」となってしまうと、お客様は自分の欲求を満たすことができず、そのお客様のカフェに対する評価はマイナスからスタートすることになります。
他のほとんどのカフェが、軽食の提供を行っているのであれば、そのお客様は、コーヒーがおいしくても、次に自分のカフェに来店する確率は低くなってしまいます。
そのマイナスイメージを逆転させるようなレベルのコーヒーなのであれば、もしかしてということがあるかもしれませんが、それは漫画の中の夢物語でしょう。
他店との違いというものを出すことも重要ですが、世間の考えというものも重要です。
カフェで軽食を出す際に必要な資格・申請について
軽食と言っても、様々考えられます。
ケーキであったり、パンであったり、又はランチも軽食に含まれるかもしれません。
ただ、このレベルのものであれば、難しい資格は必要ありません。
1. 食品衛生責任者
この資格があれば、軽食を出すことができます。
この食品衛生責任者は、カフェ開業する際に、必須の資格です。
なので、カフェ開業=軽食も出せる。
ということになりますので、問題はありません。
2. 調理師免許
調理師免許が必要。
と勘違いされている人がいらっしゃいますが、ここは勘違いしないでください。
申請に関しても、保健所に開業の届出をする時に「何を提供されますか?」と聞かれておしまいです。
ただ、「重飲食」と言われる部類のものを提供しようとなると、賃貸の場合、制限がかかるかもしれません。
重飲食の定義があいまいなのですが、「油や煙が大量、火を多く使う」と私は考え、イメージとしては、焼肉屋、焼き鳥屋、ラーメン屋などを浮かべています。
賃貸の場合は、物件に「重飲食不可」と表示があったりしますので、賃貸契約の段階から、重飲食として開業するのであれば、考えておく必要があります。
重飲食不可とあっても、そこは大家のサジ加減(定義があいまいなため)ですので、何をメニューとして提供するかを、明確に伝えておきましょう。
相当なものでなければ、大家も承諾してくれるのではないでしょうか。
(マンションの1階部分がお店で、そこで焼肉やるとかいうとアウトでしょうけど。
というより、既にカフェじゃないですね)
カフェで軽食を提供する際に気をつけるべきこと
ここからは、私の主観になるかもしれませんが、カフェで軽食を提供する際に気をつけるべきことを説明します。
コーヒー主体のカフェとなれば、コーヒーは本格的なものと思います。
それにケーキセットとして付いてくるケーキがいかにも業務用でしたら、どう思いますか?
軽食を提供するのであれば、コーヒーと軽食のレベルが同一であることが望まれます。
コーヒーを安くすることはできないと思いますので、自然と軽食のレベルを上げるしかありません。
業務用ではなく手作りにするとか、どこかのケーキ屋と契約するという必要性が出てきます。
もちろん、手作りでいこうとするのであれば、それなりのレベルが求められるので、勉強する必要も出てくるでしょう。
よく業務用の冷凍モノが売っていますが、あれはあくまで、居酒屋のデザートです。
お客様は、居酒屋にお酒を飲みに行っているので、デザートは業務用であったとしても、「特別なオマケ」として認識されます。
カフェの場合は「コーヒーとデザート」を楽しみに来るわけですので、それが業務用で出てくるようでは「手抜き」と思われても仕方ありません。
お客様が主に求めてくるメニューには、クオリティの高さが求められます。
おいしいではなく「めちゃくちゃおいしい」のレベルでなければ、現在のお客様たちは満足してくれないという認識でいましょう。
まとめ
「カフェで軽食をメニューに入れるメリットと必要な資格・申請について」ということで説明しました。
カフェで軽食を取り入れるのは、非常に大きなメリットとなり、売上に貢献してくれます。
しかし、その軽食のレベルが中途半端なものであっては、お客様は満足してくれません。
必要な資格としては、軽食レベルであれば、カフェ開業時に必要となる「食品衛生責任者」のみですので、特別何か準備しなくてはいけないということはありません。
ただし、軽食といえど、お客様が満足する高いクオリティのメニュー作りが必要になり、そういう技術を持っていないのであれば、もちろん勉強する必要があることは覚えて置いてください。
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ットと必要な資格・申請について
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