カフェ経営のフランチャイズと個人経営のメリット・デメリットを比較!

カフェ経営のフランチャイズと個人経営のメリット・デメリットを比較!

カフェ経営のフランチャイズと個人経営のメリット・デメリットを比較!

カフェを開業する際に、1つ考えることがあります。

 

フランチャイズでやるか、個人経営としてやっていくのか。

 

 

この選択は非常に重要で、両者共にメリット・デメリットがあります。

 

この判断に迷う時には、どちらを選択するのがベストなのか。

 

 

今回は、カフェを経営しようとした時に、フランチャイズで行ったほうがよいのか、個人経営のほうがよいのか、メリット・デメリットを見比べながら考えてみましょう。

カフェ経営のフランチャイズにおけるメリット

カフェの経営をフランチャイズとして行う場合のメリットを始めに説明します。

 

 

ネームバリューがあり、集客効果が期待できる

まず、これがあります。

 

無名の個人カフェで営業をスタートするより、全国的に名前の知れているカフェとしてスタートしたほうが、お客様が集まるのは当然なところです。

 

 

思い浮かべてみてください。

 

昔からの喫茶店という感じの入店したことのない個人カフェと、全国的にも知れているような大手のカフェが、たかだか数十メートルの距離で並んでいた場合、どちらに入りますか?

 

 

ほとんどの方は、大手のカフェに入ります。

 

 

本当に好きな人は、個人カフェに入るかもしれませんが、それは少数精鋭です。

 

カフェの利用目的は、「少しの休憩」という使い方も多いわけですので、近くにあるのが、大手のカフェでなくても、コンビニでイートインがあると、そちらに入ってしまうかもしれません。

 

 

怪しい個人カフェよりも、騒がしいコンビニのほうが安心感が勝り、個人カフェは負けてしまいます。

 

 

でも、大手のカフェとコンビニが並んでいるとどうでしょう。

 

 

この2軒が並んでいる時に、休憩でコンビニのイートインを使用する人は少ないと思います。

 

これほどに、個人経営のカフェというのは、集客面で不利な部分があります。

 

 

フランチャイズであれば、元々あるネームバリューを使用してお客様を集客することが可能となります。

 

 

好立地に出店できることがある

何度か申していますが、集客=売上です。

 

集客できないことには、何も始まりません。

 

 

しかし、好立地と思われる場所は、既に既存店が存在しており、入り込む余地がない状態になっています。

 

 

ただ、これは、個人としてみるとです。

 

フランチャイズを行っている、大手となると話は違います。

 

フランチャイズを行うような、大手の場合であれば、そのネームバリューを生かして、好立地の場所で出店できる可能性があります。

 

 

フランチャイズを行っている側も、常に物件を探していますし、恐らく、不動産屋のように横の繋がり(フランチャイズ同士の繋がり)もあるでしょう。

 

 

それらによって、あらぬところから、「ここでやってみないか?」と話が浮上することもあるかもしれません。

 

これは、個人では限界があり、フランチャイズであるからこそできる荒業と思います。

 

 

カフェのノウハウがなくても開業できる

フランチャイズで経営を行うのであれば、あらかじめルールが決められています。

 

 

「ウチの店は他店と違い、こんなメニューがある」

 

 

というようなことは、実行できないでしょう。

 

 

ただ、逆に言えば、メニューからオペレーションの細部まで、細かく分析され、ベストな方法を取られているはずですので、そのあたりを考える必要がありません。

 

加えて、アドバイザーのような人が就きますので、経営のノウハウ、どうやったら売上を伸ばしていけるのかという部分を、大手の長年の経験と実績による裏づけの元、考えることができます。

カフェ経営のフランチャイズにおけるデメリット

続いて、デメリットです。

 

 

資金投資が多額になることがある

ネットで「少額投資でフランチャイズ」とおいしい言葉で誘導している場合がありますが、よく注意して契約内容を読みましょう。

 

確かに、少額でフランチャイズを開業することができる場合もあるのかもしれません。

 

 

フランチャイズで開業するためには、通常「加盟金」が必要となります。

 

 

もしも、新築店舗で始めようとなると、その分の投資金も必要となります。

 

後述にもありますが、フランチャイズの大元は、この加盟金とロイヤリティ(毎月のその店の売上、上納金みたいなもの)で、経営が成り立っています。

 

パチンコなどのギャンブルと同じで、大元は損をしないような仕組みを作って、負債は全て加盟者に行くようになっています(極端に言うと)。

 

 

そう考えると、新築してフランチャイズを始めた場合、その新築費用は、当然加盟者持ちになることが予想されます。

 

 

フランチャイズ側が、そんなリスクを負ってまで、投資しようという考えはないでしょう。

 

加えて、フランチャイズのネームバリューがある分、店舗の規模もそれなりになります。

 

そうなると、物件にかかる金額も大きくなり、初期投資の金額が大きなものになってしまいます。

 

 

ロイヤリティを取られる

カフェで売り上げた金額を、上納金との様な形で持っていかれてしまいます。

 

私が知っているフランチャイズでは、売上金は全て一旦本部に上がって、必要経費を差し引きしたものが、再度経営者に降りてくるという仕組みでした。

 

 

これでは、個人経営というよりも給料と言うのではないでしょうか。

 

 

それに、その知っているフランチャイズが悪徳なのかは分かりませんが、売上が大きい場合は、それに比例してロイヤリティが大きくなり、売上が少なくなっても、決まったロイヤリティは取られる(売上が一定以下だからと言って、基本の金額よりも下回ることはない)手法がとられていました。

 

これでは、大きく儲けるなんてことは、夢のまた夢でしょう。

 

痛みを伴おうとしない、フランチャイズ側の本心がここに表れている、典型的な例と思います。

 

 

独自の手法を取ることができない

フランチャイズでは、その店独自の手法を取ることはできません。

 

これが、カフェを開業しようとしている人にとっては、一番のデメリットかもしれません。

 

 

会社という組織から抜け出して、自分の思うような商売をしたい。

 

 

と考えて退職したのに、フランチャイズに縛られて何も動けない状態になります。

 

これでは、独立した意味がありません。

 

 

多少、収入面が悪くなろうと、生活が苦しくなろうと、それを覚悟して自由を手に入れるために会社を退職したのではないでしょうか?

 

 

ネームバリューやサポートという安心は手に入りますが、その分、「自分のやりたいもの」という自由を失うことになります。

個人経営におけるメリット・デメリット

ここでは、あくまで「フランチャイズと比較した時のメリット・デメリット」としてお話します。

 

 

単純に言ってしまえば、フランチャイズの正反対と考えてください。

 

 

フランチャイズのメリットだった点については、デメリットになります。

 

 

ネームバリューがあり、集客が期待できる→ネームバリューがなく集客が難しい

売れてしまえば、問題ないのですが、その売れるまでが大変です。

 

フランチャイズで名前の知れているカフェであれば、放っておいても、ある程度の来客は見込めます。

 

広報も、本部が行うため、「この場所に○○がある」と認知されるのも早いでしょう。

 

 

しかし、個人の場合は、広報を打つにも限界がありますし、「たまたま見つけた」という理由で来店される方が大多数となります。

 

 

そこで、よいサービスを行い、評判を上げ、口コミで広がっていくという流れになりますので、集客という部分に関しては、フランチャイズのほうが有利になります。

 

好立地に出店できることがある→好立地を手に入れることが難しい

好立地の物件は、ほとんどが大手に抑えられています。

 

加えて、個人で手に入れるチャンスがあったとしても、その家賃や、初期投資は莫大な金額になってきます。

 

 

貸せる側も、大手と個人が同時に申し込んできた時には、大手を取ります。

 

 

ネームバリューの力が、ここでも影響してきます。

 

・カフェのノウハウがなくても開業できる→個人で開業できなくはないが、多くの苦難を伴う。
個人でカフェを開業しようという考えだけであれば、誰でも開業できます。

 

食品衛生責任者という資格さえ取ってしまえば、開業の準備は出来上がりです。

 

ただ、経営となるとそうは行きません。

 

 

個人経営の場合は、あらゆることを自分で考えなければなりません。

 

 

新メニューや料理、ドリンクになどに関わる売り物に関することももちろんですが、経理や税金の知識など様々な分野の勉強が必要な場合もあります。

 

フランチャイズの場合は、このあたりを本部に丸投げの状態ですので、そのあたりはフランチャイズのほうが有利でしょう。

 

続いて、フランチャイズでデメリットだった点はメリットになりえます。

 

 

資金投資が多額になることがある→資金投資を少額で抑えることができる

個人事業であれば、資金投資を自由に決めることができます。

 

 

店の規模、家賃、その他様々あると思いますが、自分の責任で全てを決定していきます。

 

 

銀行などの融資に頼らず、自分の貯蓄だけで開業しようというのであれば、その予算内で決定することができ、最悪なと考える「マイナス(借金)からのスタート」という状況を回避することができます。

 

 

ロイヤリティを取られる→売上は全て自分のもの

フランチャイズにおけるロイヤリティは、一番厄介な存在です。

 

上記の私の知っているフランチャイズのような仕組みの場合は、最悪です。

 

 

しかし、個人経営であれば、売上は全て自分のものです。

 

 

売上が低いこともあるでしょう。

 

でも、逆に、売上が倍増することがあるかもしれません。

 

それこそが商売であり、個人経営の醍醐味という部分だと私は思います。

 

この考えは、次の項目にも繋がる部分でもあります。

 

 

独自の手法を取ることができない→自分の考えで経営できる

個人経営を行っていて、売上が芳しくない時に、新たに開発したやり方がヒットしたときには、喜びはとても大きいものがあります。

 

 

フランチャイズでは、個人のやり方というものよりもマニュアル重視です。

 

 

指示も本部からのものが絶対となりますので、何かと制限を掛けられてしまいます。

 

せっかく独立したのに、これでは会社員時代と同じことではないでしょうか。

 

個人経営であれば、失敗した時のリスクというものはありますが、自分のやりたいように経営を行うことができます(法律に抵触するようなことは、もちろんNGですよ)。

まとめ

「カフェ経営のフランチャイズと個人経営のメリット・デメリットを比較!」ということで説明してきました。

 

 

果たして、どちらがよいのか。

 

 

これは、開業しようとしている人の考えやきっかけによるところだと思います。

 

収入は二の次で、会社という縛られる組織から抜け出して、自分のやり方を試してみたいという方は、間違いなく個人経営でしょう。

 

逆に、安定した収入目的で、経営者という立場を経験したいというのであれば、フランチャイズかもしれません。

 

 

開業しようと思った当初の初心に戻り、自分はどの道に進もうとしていたのか。

 

 

改めて考え、選択してください。

 

 

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