カフェ開業に必要な設備は?マシン以外に必要な物リスト!
カフェを開業するためには、様々なものを購入しなければありません。
お店の内装に関わるものから、外装に関わるもの。
日々の事務や、毎日の営業時に必要なもの。
飲食店ですので、厨房機器類も必須となってくるものがあります。
これがないと保健所の許可が下りません。
今回は、カフェ開業に必要な設備や必要なものを説明していきます。
カフェを開業するときに必要な設備リスト〜厨房機器類編〜
- 冷蔵庫
- 冷凍庫
- シンク
- 食器洗浄機
- その他調理に必要なもの(レンジ、オーブン、ガス台、フライヤーなど)
まずは、カフェを開業するときに必要な厨房機器類を説明します。
お店の提供する商品によっては、これ以上に専門機器が必要になったり、逆にこれはいらないというものもありますので、説明を参考に判断してください。
冷蔵庫
食品を保存するために使いますので、どんな業態のカフェでも必要となってくるでしょう。
あとはどんなものを選ぶかとなりますが、できれば見込んでいるよりも少し大きめのものを選びましょう。
小さすぎて、物がギュウギュウに入っていると、食材を取り出しにくくなり、料理提供の時間が遅くなります。
カフェの料理の提供は秒単位の勝負です。
料理の提供が遅いとクレームの元になりますので、食材を取り出しやすくするためにも、少し大きめのものを選びましょう。
もう1つ冷蔵庫を選ぶときに迷う点があると思います。
業務用冷蔵庫にするか、家庭用冷蔵庫にするか。
これは、お店の大きさと提供するメニューの多さで判断してください。
業務用の冷蔵庫のほうが、家庭用の冷蔵庫より大きいものが多いです。
席数が10〜15くらいであれば、家庭用でも十分に対応はできると思います。
ただし、メニューが多くストックが大量に必要という場合には、業務用を購入することになるかもしれません。
もう1つ、冷蔵庫の購入時に気をつけなければいけない事があります。
温度管理のできる冷蔵庫でないと、保健所の審査が通らない。
業務用の冷蔵庫の場合、この機能が付いています。
冷蔵庫内の温度が「今、何度」と表示されます。
家庭用の冷蔵庫では、この機能がありません。
もしも、存在するようであれば、私の勉強不足で申し訳ないです。
家庭用の冷蔵庫を使用する場合は、別で冷蔵庫内の温度を測定する機械を買わなくてはいけません。
数百円程度のものですが、必ず必要となりますので、購入しておきましょう。
冷凍庫
業務用の冷蔵庫を選んだ場合、その冷蔵庫には冷凍機能は付いていません。
冷凍庫は別で購入する必要があります。
逆に、家庭用の冷蔵庫でカフェの業務を行っていこうという時は、冷凍機能も付いています。
収納容量が十分であれば、それで代用してもよいかもしれません。
しかし、これには1つ落とし穴があります。
業務用と家庭用の冷蔵庫の冷凍機能はレベルが違う。
業務用の冷凍庫は、冷凍専門に作られているため、冷凍力が違います。
食材の保存は時間との勝負で、特に冷凍保存は、一気に冷凍することにより、食材の質の低下をある程度防ぐことができます。
冷凍庫を別に購入すると、冷凍スペースが増えることになりますので、家庭用の冷蔵庫を使う場合でも、冷凍庫は別にもう1つ持っていてもよいかもしれません。
シンク
いわゆる、流しです。
カフェや軽食を提供する場合は、必ず守らなければならない決まりがあります。
2槽式のシンク。
これでないと、保健所の審査は通りません。
購入する時は気をつけましょう。
食器洗浄機
食器洗浄機は、必ず必要というわけではありませんが、あると便利です。
特に、1人でお店を営業すると考えた場合、色々なことを同時にこなすのは限界があります。
こんな場合、自動で食器を洗ってくれる食器洗浄機は、重宝します。
その他調理に必要なもの
提供する料理によっては、他にも色々必要になってきます。
レンジ、オーブン、ガス台、フライヤー。
提供する料理は、自分で作る。
市販品に頼らず、自分で調理をすることが基本となりますので、自分のお店のメニューを作る時に何が必要か、判断していきましょう。
カフェを開業するときに必要な設備リスト〜店内外設備編〜
- 厨房と客席の仕切り
- 手洗い
- その他の店内の内装部品(机やイス、インテリア用品など)
店内の設備も、その店の営業形態により必要なものが違ってきますが、基本だけは押さえておかないと、保健所の審査が通らないことがあります。
厨房と客席の仕切り
厨房と客席は明確に仕切っておく必要があります。
どこまで明確に仕切らなくてはいけないのかは、各地域によって差があることがあります。
店内イメージを決める前に、保健所へ確認しましょう
「自分の納得いくデザインのお店ができた」と思っても、保健所の審査を通ることができなければ意味がありません。
完全に天井まで仕切って、1つ1つの部屋として独立させなければいけないのか。
スイングドアのようなもので仕切るだけでよいのか。
様々あると思いますので、必ず保健所に確認してください。
手洗い
トイレの中にあればいいんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、それだけでは足りません。
従業員が手を洗う場所、厨房内で手を洗う場所、トイレの後、手を洗う場所。
考えられるだけでも、3つ必要になります。
手洗いは、保健所の審査項目の1つになっています。
何個あるかだけでなく、どこにあるかも審査項目です。
こちらも地域差がありますので、保健所に事前に確認しておきましょう。
必要な数と場所に驚かれるかもしれません。
その他の店内の内装部品
机やイス、インテリア用品など、自分のイメージしたお店にするために、それらを選定して購入する必要もあります。
恐らく、この作業が1番楽しいかもしれません。
「ここにこれ置いたらどうだろう」
「ここにはこんなものが欲しい」
と、某大手通販サイトを巡っていると、1日はあっという間に過ぎてしまいます。
個人のこだわりですので、多くは言いません。
ただ、選定の際に注意しておくことがあります。
鋭利なものは置かない。
カフェには、様々なお客様が来ます。
手の届くところに、鋭利なものがあって、怪我をしたとなると賠償問題です。
それが、手に負えない厄介な人だったら・・・
想像したくないです。
小さいお子さんが来店した時のことを中心に考えましょう。
こう考えると、自然と危ないものはお客様の手の届かない範囲にいくか、もしくは置かないという発想になりますので。
カフェを開業するときに必要な設備リスト〜外装設備編〜
- 看板
- 店外サイン
- のぼり
- イーゼル
カフェにとって外装は大切です。
外から見て、「ここには○○がある」と分かりやすくすることによって、集客効果も期待できます。
看板
看板の効果は、大きいです。
遠くからそのお店を認識してもらえる。
大きい看板であれば、遠くからでもお店を認識してもらえますので、あるに越したことはありません。
ただし、賃貸物件の場合は看板を出せない場合もありますので、事前に確認しましょう。
店外サイン
看板が出せない(出せてもですが)場合、「このカフェは○○という名前のお店です」と表示しておく必要があります。
そうでないと、来店するお客さまは「本当にこのカフェでいいのかなあ?」と不安になってしまいます。
ほとんどのお店が、出入り口や、ガラスに表示しているのではないでしょうか。
のぼり
これは必須ではありませんが、看板が出せない時には効果を発揮します。
遠くからそのお店を認識できる。
という効果がありますので、看板と同じ効果が期待できます。
しかし、看板のように固定物ではありませんので、風が強い日などはめくれてしまったりして、効果が期待できない場合もあります。
イーゼル
屋外にその店の主要メニューが書かれているものを見たことがあると思います。
イーゼルはそれです。
イーゼルという形にこだわる必要はないとも考えられます。
このカフェには、こんなメニューやサービスがあります。
と、アピールする道具ですので、サインボードでもいいと思いますし、様々なやり方があります。
街をブラついたときに、他のお店のやり方を注意深く研究してみましょう。
外装設備に関しては、カフェを目立たせる、カフェを認識してもらうということが目的となります。
説明した以外にも、植物を置いてみたりするのもよいかもしれませんね。
ただ、あまり奇抜なことをやってしまうと、逆に怪しくなって、お客さまが寄り付かなくなりますので、程ほどにしましょう。
カフェだけに限らず、飲食店は、気軽に入れるということが1番大切です。
カフェを開業するときに必要な設備リスト〜日常業務に必要なもの編〜
- パソコン
- プリンター
- レジスター
カフェというお店という観点で今まで説明してきましたが、カフェの日々の営業は、料理やコーヒーを提供しておしまいではありません。
広報素材を作ったり、今後のイベントの計画を考えたり、売上などの管理をしたりとやることは沢山あります。
パソコン
デスクトップパソコンでも構わないですが、ノートパソコンがよいでしょう。
デスクトップだと場所を取りすぎるので邪魔です。
売上管理から、広報素材を作成したり、メールを受信したりと事務系の命になるものとなります。
手書きで管理していくことも可能ですが、最低限のパソコンスキルは取得しておきましょう。
我流であろうが、どこかの教室に通おうが構いません。
最低限のエクセルやワードができるスキルは勉強しておきましょう。
慣れてしまえば手書きよりはるかに楽ですし、集計なども取りやすくなります。
プリンター
枚数の少ない広報素材などは、自分で作って印刷したほうが安上がりで済みます。
それに、パソコンを使って事務を行う場合には、そのデータ内容を外に出すために必要となります。
レジスター
毎日の売上管理を行うことができるという点で便利です。
手計算でも補えますが、安めのレジスター(2〜3万円台)でも、1日ごとや月の合計、メニューの何が売れたかを集計していくことができます。
ただし、ここ数ヶ月〜数年で開業しようとする人は注意してください。
2019年10月には消費税が10%に変わります。
中古など昔の機種では、新しい消費税に対応できない場合がありますので、必ず確認してください。
まとめ
「カフェ開業に必要な設備は?マシン以外に必要な物リスト!」ということで、まとめてみました。
しかし、ここに挙げたものはほんの一部で、保健所の審査項目になっていたり、これがないとはじまらないというものを厳選しました。
カフェの形態により、まだまだ必要なものはあります。
ボールペン1本の果てから、お皿やカップも必要ですし、テーブル、イス、冷暖房器具等々と、それこそキリがありません。
大きいもの(高額なもの)をリスト化して、そこから派生する、細かな必要なものを書き出す。
といった作業を行うと、必要なものが見えてくるかもしれません。
関連ページ
- カフェ開業に必須のコーヒーマシンの選び方とおすすめは?
- カフェといえばやっぱりコーヒーです。 それを主体に売るにしろ、食後の1杯で提供するにしろ、おいしいコーヒーというものは必要です。 そこで、今回はおすすめのコーヒーマシンについて説明します。
- カフェ開業でマシンではなくハンドドリップを選ぶメリット・デメリット
- カフェで、バリスタの方が、集中してコーヒーをハンドドリップで淹れている姿。 想像しただけでも様になります。 カフェとしてコーヒーを扱うのであれば、コーヒーにはこだわりたいものですし、それなりの知識と技術を持っていたいところです。 しかし、ハンドドリップには、メリット・デメリットがありますし、ハンドドリップを希望しても、カフェの営業形態がそれを許してくれない時もあります。
- カフェ開業を居抜き物件でやるのはメリットも大きいけどデメリットも!?
- 多くの方が、カフェを開業するときに「賃貸」という手段に走ると思います。 この賃貸は2つの種類に分けられます。 居抜きとスケルトンです。 今回は、カフェ開業を居抜き物件でやるときのメリット・デメリットを説明します。