カフェ開業を成功させるには立地が大事!おすすめの場所は?
いざ、カフェを開業しようと思ったときに、いちばん最初に悩む問題として、店の立地というものがあります。
やってみなければわからないというところもあるのですが、事前にシュミレーションしておくに越したことはありません。
実際、この立地いかんにより、店の売上は大きく左右されることになりますし、賃貸でお店の契約ともなると、初期に掛かる費用(敷金・保証料)は大きなものになりますので、できれば失敗したくありません。
今回は、カフェ開業に死ぬほど大切な立地について説明していきます。
カフェの開業に立地が死ぬほど重要な理由
カフェの開業を考えるときは、人が多く集まる場所を選ぶことが重要です。
なぜならカフェの売上とその周辺を歩いてる人の人口が直結するからです。
無人島にコンビニがあっても売り上げはゼロです。
人のいない場所でカフェを経営しても売れません。
しかしだからといって人が多く集まる渋谷の駅の近くにカフェを開業しようとすると賃貸料だけで大変なことになってしまいます。
だからカフェを開業する立地を選ぶ時は人の集まる場所でなおかつ賃貸料の低いところを探す、またはそのバランスがいい場所を探さなければいけません。
また、飲食店全般は売上を上げるために立地がかなり重要ですが、カフェはその重要度が格段に上がります。
なぜかというと人はカフェに行くとき普通、駅からそんなに遠くまで歩かないからです。
駅から一番近いカフェ数件見てお店を決める人がほとんどです。
だからカフェの場合、ある程度賃貸料が上がってでも駅から近い場所を選ぶことがかなり重要になってきます。
では具体的にどんな場所がいいのか見ていきましょう。
カフェの開業におすすめの場所は?駅から徒歩何分までにすべき?
カフェを開業するときの立地というものは、4つくらいに分けられると考えます。
1. 駅や駅ビルの中とか駅と直結している場所
カフェ開業の場所として、駅の構内は、一番おすすめです。
駅から徒歩0分。
これほどいい立地はありません。
駅や駅ビルの中であれば、集客はかなり見込めるでしょう。
その駅が主要駅というのであれば、放っておいてもお客様が来てくれます。
改札から見える、なんて場所であれば、駅の利用者が時間つぶしに、フラフラ〜っと入ってきてくれます。
2. 駅から歩いて1分以内くらいの場所
次におすすめなのが3分でも5分ではありません、1分です。
駅を出るとすぐにあるという立地です。
なぜ、1分かというと、駅から1歩外に出ると、どんどん選択肢が広がっていきます。
時間つぶしにカフェに入ろうと思っていた人が、「お昼近いし、ラーメンでも」と気心が変わるかもしれません。
そのような選択肢を与えず、一気にお店に引き込むためには、この距離が限界です。
3. 駅から徒歩5分以内の場所
ここまで離れた場合、駐車場の確保というものも必須の条件となってきます。
駅から5分であれば、まだ駅前ともよべるギリギリの範囲と思います。
人の流れもそれなりにあると思います。
しかし、ここまで離れてしまうと、目的をもって来店してくれる人しか来なくなります。
駅に到着→少々時間がある→カフェでコーヒーでも、と考える人は、ここに書いてある1つ目か2つ目の条件の店に入ってしまいます。
目的が達成できれば、どこでもいいわけですので、当然です。
そうなると、この3つ目の条件のお店に来店する人は、通りすがりの人よりも、「この店の○○が食べたい」という人がメインとなります。
そのためにも、駐車場の確保を行い、来店しやすい仕掛けを作る必要があります。
4. 駅から5分以上離れている場所
この立地の場合は、非常に苦戦すると思います。
相当な人気メニューや、、店の売りを考えたり、SNSなどで集客できる見込みがないと来店はないと考えてください。
厳しいようですが、現実です。
ここまで駅から離れると、賃貸料も安くなり、開業しやすいように思えますが、カフェの営業を続けていくということに関しては、相当な覚悟が必要となります。
駅から5分という立地の条件は厳しすぎやしないか
駅から5分という立地の条件は厳しすぎやしないかと思われる方もいらっしゃると思います。
普通なら、賃貸住宅などを借りようとした時に、「駅から徒歩5分」と言われるとすごく駅に近い印象を受けます。
この徒歩5分という数字は、1分=80mというスピードで歩いた距離となりますので、400mとなります。
確かに、それほど遠いという印象は受けません。
実は、距離的にわかりやすくするため、「5分」と設定しましたが、実際は、交差点の数と距離で決まると考えています。
駅から出て、交差点を1つ越えるごとに人の込み具合はなくなっていきます。
1つ超えるごとに半分以下になるといっても、過言ではありません。
都内の密集地で、交差点がたくさんある場合は、この計算どおりには行かないかもしれませんが、地方都市レベルであれば、目に見えて減っていくというのがわかると思います。
3つも交差点をまたぐと人はまばらになってしまいます。
この点を考えての徒歩5分の設定です。
この観察はこれからカフェを開業しようと考えている人は、やってみてください。
では、いったいどんな立地でカフェを開業すれば営業していけるのか?
ではどんな立地で開業カフェを開業すれば、ずっと営業していけるのか。
これは、誰にもわかりません。
確かに、この記事の中にある1つ目のように、駅の中だったり、改札が見えるような位置であれば、ある程度の来店は見込めるでしょう。
来店が多ければ、売上も見込めます。
ただし、その分、賃貸料は半端なく高いです。
入ってくるお金も多い分、出て行くお金も多くなってしまいます。
では、逆に5つ目のような、駅から離れた位置でカフェを開業した場合はどうなるか。
賃貸料は、駅の中と比べ物にならないほど安く上がります。
駐車場を確保しても、大きな規模でもなければ、駅の中に出店するより、まだ安いかもしれません。
ただ、こちらの場合は、日々努力をしないと来客がありません。
他店に負けない、料理やドリンク、サービス、その店にしかないものを目指してお客さまは来店することになりますので、それを考える必要があります。
そして、それをそのまま放置するのではなく、日々発展(新メニューやイベント)させていかなくてはなりません。
「片田舎でのんびりカフェを営業していきたい」と考えて、5つ目のような条件でカフェを開業すると、必死になって広報活動や、新メニューの構築などしていかないと、たちまち倒産してしまうことになります。
実際立地選びに失敗して倒産する人は何人もいます。
あなたもその一人になりたくなければ見込み来店数と店の賃貸料のバランスをよく考えて立地選びをしてください。
まとめ
カフェを開業する時には、立地が大事ということで説明してきました。
カフェという商売自体が、薄利多売ですし、お客さまが来ないことには話しになりません。
とはいえ、この記事の1つ目の駅の中で開業すれば賃貸料が高い。
逆に駅から離れれば、賃貸料は安いが、来客が見込めない。
立地に来客が左右されるのは、曲げられない現実です。
契約する際の金額も大きいものとなりますので、じっくりと考えて、開業する場所を決めていきましょう。
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