カフェ内装デザインの重要性とデザイナーに依頼するメリットや費用について
当然のことながら、カフェの内装のデザインというものは非常に重要です。
お客様へ「素敵なカフェだな」と思わせるのは、内装のデザインです。
汚い老舗のような飲食店で、知る人ぞ知るというかたちで、味は抜群、ということもありますが、定食屋さんやラーメン屋はそうであっても、カフェについては、そういったケースは少ないです。
カフェに行ったときに、どのお店も清潔感とデザインに相当に気を配っているのが感じ取れると思います。
今回は、この非常に重要な項目、カフェ内装デザインの重要性とデザイナーに依頼するメリットや費用を説明します。
カフェ内装デザインの重要性
カフェ内装デザインは、そのカフェの印象を決め付けるものです。
カフェを開業使しようと考えたときに、コンセプトや売上の計画(試算)を立て、どのような形のカフェを開こうかと考えていたはずです。
このコンセプトにあった内装を作り上げる必要があります。
単価が低いため、お客様の回転率が命のような形態なのにも関わらず、ゆっくりくつろげるような空間を作ってしまっては、お客様が長居することになります。
逆に、ゆっくりしていってもらいたいのに、座席数が少なく、又は店主の顔すら見えないカウンターのみのような作りでは、お客様はそそくさと帰ってしまいます。
当然、計画上では、前者の場合は、お客様が大量に来ないといけない、後者は提供する品物の金額が高いという設定になっていると思いますので、売上の目標に届かせることができず、ジリ貧となり廃業ということになります。
コンセプトを元に、内装のデザインなどを決める必要性がここにあります。
カフェの内装をデザイナーに依頼するメリット
特別な技術でも持ち合わせていなければ、カフェの内装工事に関しては、業者に依頼することになります。
こういった業者は、専属のデザイナーなどを抱えており、間接的にデザイナーに依頼する形になります。
デザイナーは、その道のプロですので、ある程度は安心して任せることができますが、単に丸投げでは「自分のカフェを作る」という一世一代の事業なのに、面白くありません。
下手くそでも、図面を描き、どんなイメージのカフェにしたいのか、大枠くらいは作成して提案しましょう。
あくまで、デザイナーがカフェを作るのではなく、開業しようとするあなたがカフェを作るのです。
ただし、依頼するときに、何点か注意しておくこともあります。
1. 予算を伝える
予算が決まっていないことには、デザイナーも動けません。
カフェの内装について、坪20万〜40万が相場と言われています。
少々、凝った作りともなるとこの倍額なども覚悟しなくてはいけません。
しかし、ここで伝えるのは、予定の予算です。
デザイナーや業者から「こんな金額では到底無理」と言われることがあるかもしれませんが、素人の試算ですので、それはそれで構わないのです。
足りないのであれば、どこを削れるのか、妥協点を探っていきます。
カフェの内装を多く扱っているデザイナーなどの場合、安く仕上げる裏技的なものを持っていることもありますので、遠慮することなく聞いてみましょう。
2. 経験豊富なデザイナーに依頼する
上記の試算をデザイナー側が出すためにも、経験が豊富なデザイナーに依頼する必要があります。
それも飲食のテンポを多く手がけた経験のあるデザイナーです。
住宅ではありません。
イメージがあって、ほぼ内装デザインが決まっていれば、未経験のデザイナーでも何とか作り上げることぐらいはできると思いますが、経験のあるデザイナーは、図面には表現できない、小さな穴を見逃しません。
店内の導線の流れ(人の流れ)や、吸排気、隠れている店舗の裏事情(構造上の欠陥)まで見透かしてきます。
そのような欠陥が見つかると、追加で工事となります。
内装工事は、全体の金額が莫大な金額となります。
数百万〜数千万になってしまうかもしれません。
母体の金額が大きいため、「数十万の増加は微々たるもの」と、金銭感覚が麻痺しがちになります。
しかし、その数十万を余剰に売り上げるためには、どれだけの苦労が必要なのか、よく考える必要があります。
そして、追加工事が必要な部分が事前に分かっていれば、追加で支払いをすることなく、予算内に納める手法を教えてくれるかもしれません。
3. 相見積もりを必ずとる
1社とだけ話し合っていると、「そのカフェの内装工事の費用が、どのくらい掛かるのか?」という比較をすることができません。
数社に相見積もりを取ってもらう方法がオススメです。
このときに注意することがあります。
「あっちのデザイナーはいくらだった」
「こっちのデザイナーは、こういうやり方を教えてくれた」
とストレートに注文をつけると、機嫌が悪くなり、いざ、その工事を頼んだとしても、いい加減に終わらせ、アフターサービスもいい加減となりかねませんので、やんわりとそういった旨は伝えましょう。
デザイナーのほとんどは個人事業主です。
それも、今回頼もうと(この記事でオススメ)しているのは、経験豊富なデザイナーです。
プライドが非常に高いです。
本来、よりよいものを作り出そうと、そういった意見にも耳を傾けなければいけないと思いますが、デザイナー個人のプライドがその上を行きます。
交渉の場の雰囲気を感じ、そのデザイナーの性格を推し量りながら、言葉を選んで意見を言っていく必要があるかもしれません。
今後、カフェを経営していく際の交渉力(コミュニケーション能力)を磨き上げる、第一歩の作業になるかもしれませんね。
これらの注意点に気をつけて、デザイナーに内装を依頼しましょう。
まとめ
「カフェ内装デザインの重要性とデザイナーに依頼するメリットや費用について」と説明してきました。
カフェを作るのは、デザイナーではなく開業しようとしているあなたです。
「ゆっくり落ち着ける、モダンなカフェにしたい」とイメージだけ伝えても、デザイナーはある程度の図面を仕上げてくることでしょう。
ただ、それは一般的なカフェであり、あなたのカフェではありません。
カフェのイメージは内装で決まってしまい、下手をするとコンセプトとは全く違ったカフェの内装の提案をしてくるかもしれません。
詳細でなくても、下手くそでもいいのです。
デザイナーに頼む前に、大体のイメージを作成して、自分のカフェを作り上げていきましょう。
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