カフェの食材仕入れルートを確保する方法!安く仕入れるコツは?
カフェの経営上、重要な事項として、「仕入れルートの確保」があります。
仕入れという事項は、そのメニューの金額を設定する元になり、しいてはメニューの質を決めてしまいます。
いかに効率よく、安値でおいしいものを仕入れることができるかで、そのカフェの命運が決まるといっても過言ではないかもしれません。
今回は「カフェの食材仕入れルートを確保する方法!安く仕入れるコツは?」ということで説明します。
カフェの食材仕入れルートを確保しよう
カフェの食材仕入れルートは、大きく分けて3つです。
- 業者に卸してもらう
- 近所のスーパー
- ネット通販
自家栽培という方法もあるでしょうが、今回は排除します。
おそらく、この3つが食材を手に入れる方法となります。
1つに絞る必要はありません。
というより、1つに絞ることはできないと思います。
さすがに「カフェ」とうたっていながら、コーヒー豆を近所のスーパーで購入という方はいないでしょう。
でも、生鮮野菜に関しては、足がはやい(すぐにダメになる)ので、スーパーで購入という方もいるでしょう。
これはここで買う、あれはあそこで買う、という具合に住み分けさせることが必要です。
業者から食材を卸してもらう際のメリット・デメリット
業者と契約し、専門に卸してもらう場合、メリットは大きいです。
飲食店専門の卸業者などの場合、そのときの売れ筋や流行が分かったり、サンプルを分けてもらえることがあります。
いわゆる、業者との繋がりができるわけです。
こういった業者との繋がりは、長い間カフェの経営を続けていく上で非常に重要なものとなります。
それに、「さすが専門業者」という仕事をしてくれます。
お肉を専門業者で卸してもらっていましたが、産地が同じで同じ部位のお肉をスーパーで見つけたことがあります。
単価が少々安く、すぐに飛びついて調理をしたのですが、所詮はスーパーで販売しているもの。
肉の掃除(余計なスジや油の排除など)が十分にされておらず、自分で掃除をした結果、グラム当たりの単価が、業者から卸してもらっていた単価を超えるという事態になってしまいました。
自分の腕が悪いのかもしれませんが、こんなことが起きたりします。
業者から卸してもらうとなると、ちゃんとした契約書が必要な場合も出てくるかもしれませんが、それ以上のメリットのほうが大きいと考えます。
近所のスーパーで仕入れるメリット・デメリット
近所のスーパーで仕入れる最大の利点は、即座に購入できるという部分に尽きます。
特別なものでない限りは、スーパーにほとんど揃っています。
特に生鮮野菜を購入する際には、重宝します。
「昨日でキャベツがなくなった」といった時に、出勤前に購入することも可能です。
ただ、注意点もいくつかあります。
まず、スーパーで売っているものは、お客様が常時食べているレベルのものです。
食材の質に頼らず、家庭で出せる限界以上の料理を提供できるのであれば別ですが、カフェレベルでそこまでの技術を持っている人は少ないと思います。
今のお客様は、「おいしい」ではなく「めちゃくちゃおいしい」料理を求めてカフェに来ます。
果たして、スーパーレベルの食材で、そのニーズにこたえることができるのか。
ちょっと疑問に思います。
メインの添え物程度に使うのであれば、構わないとは思いますが、それがメインとなるとなにかしらか工夫して提供する必要があります。
それに、スーパーの食材といえども、店によって質が違います。
特に生鮮野菜については差がはっきり出ます。
私の場合、近所に3つのスーパーがあったのですが、そのスーパーごとに買うものを決めていました。
同じ名前の野菜を使って、同じ調理方法で作っても、味から出来映えまで違うものができてしまったりしたからです。
これに加えて、売り切れという心配もあります。
スーパーで仕入れたものをメインに使うのは、少々リスクを伴うことがあるかもしれません。
ネット通販で仕入れるメリット・デメリット
ネット通販での仕入れのメリットは、レアな食材を安く仕入れることができる点です。
1度でもネット通販を利用したことのある方であれば、お店の多さに驚かれたと思います。
全国規模でのサイトとなりますので、住んでいる地域では見たことのない食材などを購入することができます。
しかし、私はネット通販では食材を購入しませんでした。
購入したのは、コーヒー豆とお酒類だけです。
なぜかといいますと、まずはコーヒー豆ですが、近くの業者で、そのネットのお店を上回ることのできるコーヒー豆を提供してくれるところがなかったからです。
私は飲料メインでしたので、ここは妥協できない部分でした。
そして、アルコール類。
ネット通販のほうが、断然種類が豊富です。
扱っていたお酒も、スーパーや近所の酒屋レベルでは手に入らないものも多かったので、ネット通販一択という事になりました。
もちろん、ここにはデメリットも存在します。
ネット通販には、送料がかかります。
その分の金額が、原価に跳ね返り、メニューの設定金額を上げるか、利益を泣くか、どちらか選択しなくてはいけません。
送料無料になることもありますが、そういった場合というのは、ウィスキーを1ダースだとか「キャバクラですか」というくらいの量を仕入れなくてはなりませんので、ほとんど無料になることはありませんでした。
もう1つ、届くまでに時間がかかるというデメリットもあります。
明日、これが欲しいといったときにネット通販は向きません。
ある程度、消費の予想がついて、計画的に購入できるものが、ネット通販で仕入れる対象になるでしょう。
カフェの仕入れを安くするコツは?
カフェの仕入れを安くするコツはありません。
ただ、やるべきことはたくさんあります。
対卸業者であれば、交渉による値下げ、近辺の様々な業者を当たってみる。
これを実行するためにも、自分の足で各卸業者を回る必要があります。
スーパーであっても同じです。
様々なスーパーを回って底値を確認したり、安売りを行う周期を覚える必要があります。
ただ、安ければそれで言いわけではありません。
前述のように、スーパーによって、その品物の質が違いますので、そこも計算に入れながら、購入を決定する必要があります。
通販であっても、同じ品物を扱うお店がたくさんあるかもしれません。
特にアルコール類に関しては、十分に計算する必要があります。
価格で底値だとしても、送料で金額が逆転してしまうことがあります。
何本かセットで買うと送料がかからない場合もありますので、実質の1本当たりの単価が安くなるケースもあります。
ただ、その場合には、廃棄ロス(アルコールでは滅多にないと思いますが)や、保管場所の問題も出てくるかもしれません。
仕入れを安くするためには、日々の努力を惜しまない姿勢が必要です。
まとめ
「カフェの食材仕入れルートを確保する方法!安く仕入れるコツは?」ということで、説明してきました。
様々な仕入れ先というものが考えられますが、食材などによっては向き不向きも存在します。
安く仕入れるにしても、簡単に「ここでいいや」と決めるのではなく、自分の足を使い、様々な店を回る必要があります。
仕入れの金額は、カフェの利益に直結する部分ですので、十分に研究する必要があります。
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