カフェにホームページは必要?グルメサイトがあるからいらない?
カフェを開業したときに、「ホームページ」を作るか作らないか。
これが悩みの種の1つになります。
グルメサイトがあるから必要ない、やっぱり1つの企業としてホームページくらいは持っておくべき、賛否両論ありますが、果たしてどうしたほうがよいのでしょうか。
今回は、カフェにホームページが必要なのかを説明していきます。
カフェにホームページは必要なのか?
カフェにホームページは必須とは言いませんが、あったほうが広報材料として活用できます。
全国各地にカフェが乱立しており、インターネットで検索かけたところで、自分のカフェのホームページがトップ表示されるということは、大変難しい現状にあります。
相当なホームページ作成に関する知識を有していても、自分の県内だけで検索した結果、検索結果の1ページ目にすら表示されないかもしれません。
下手をすると、激戦区(主要地域の駅前など)の場合、市町村単位で検索しても、1ページ目どころか、2ページ、3ページ目以降になってしまうかもしれません。
実際に自分のカフェや、自分のお気に入りのカフェ(全国チェーンではない個人営業のようなカフェを、「市町村 カフェ名」で検索してみてください。
上位にくるホームページ(というかサイトですかね)は、オススメランキングや、グルメサイト(ホットペッパーやぐるなび等)内での紹介ページです。
そのカフェのホームページがトップに表示されるようなことは、稀です。
この結果を見ても、カフェ単体のホームページが1ページ目に表示されることは、非常に難しいといえます。
それでも、カフェのホームページを持ったほうがよいのには理由があります。
グルメサイトの仕組み
まず、ホームページを作るか作らないかの議論を行うと、「グルメサイトに登録すればよいのでは」と考える方がいらっしゃいます。
確かに、これは間違いではありません。
グルメサイトに登録すれば、露出が増えてくれるのは間違いないですし、クーポンや予約の設定もできますので、集客効果が期待できます。
ただ、沢山お金を払った場合です。
グルメサイト内で検索をかけて、上位に表示されたお店は「人気のあるお店かな?」と思ってしまいませんか?。
グーグルなどで検索したときに、上位に表示されるサイトは、優良サイトと認識されますので、それと同じ流れで見てしまうのでしょう。
実際、私も以前はそう思っていました。
しかし、グルメサイトの実態は、評判がいいとか、人気があるとかには関係なく、高額なプランに加入した場合、上位に表示されるようになります。
要は、金さえ積めば、上位に上がれるのです。
店の質に関して、グルメサイトは責任を持ちません。
それに加えて、高額プランと低額のプランではサイトの作りにも変化が出ます。
高額プランは派手に目立つように、低額プランは最低限の機能のみといった具合です。
グルメサイトに、高いお金を払って、サイト内で上位に表示されれば、効果が上がりますが、低額のプランでは、結局多くのカフェの中にうずもれてしまい、広告の意味をなさなくなってしまいます。
グルメサイトの落とし穴
グルメサイトでも上位に表示されず、グーグルなどの検索でも上位に表示されないのであれば、ホームページを持つ意味はないのでは?と考えてしまいそうですが、ホームページには別の意味が存在します。
誰もが見たことがあるとは思いますが、グルメサイトの口コミの信憑性が、まずあります。
高額プランで契約して、上位に表示される。
私の初期と同じ考えの人であれば、「上位に表示された=高い評価、人気店」と考えてしまいますので、お客様のハードルは来店前から高くなります。
極端な話、料理やコーヒーがメチャクチャおいしくて、ゆっくりくつろげる、最高なお店。
これを期待して、お店に向かいます。
そのような方が、いざお店に行ったとき、「他の店よりも少々上」程度では、お客様からしての印象は「悪い店」になってしまします。
そうなれば、悪い口コミが書かれてしまう原因になってしまいます。
悪い口コミが書かれてしまうと、上位に表示しておく意味もなくなります。
逆に、カフェ側として、心情的には伏せたいぐらいです。
しかし、ホームページの場合には、あえて口コミ欄のようなものを作らなければ、このような事態にはなりません。
グルメサイトのページというものは、有効な広報材料にもなりますが、悪い口コミが入ってしまうと、それを世にさらしてしまう、諸刃の剣のようなものと認識しましょう。
ホームページの利便性を考える
グルメサイトが、諸刃の剣、ホームページを作っても上位に表示されないのであれば、ホームページは必要ないのではないかと考えてしまいますが、ホームページにはホームページの利便性があります。
そのカフェには、どんなコーヒーがあり、どんな料理があって、どんな空間なのか。
このレベルの内容であれば、グルメサイトでも表示ができるのですが、プランによっては写真枚数の制限や、表示内容に制限があります。
しかし、ホームページの場合は、そのような制限はなく、自分の考えがルールですので、いくらでも追加することができます。
グルメサイトでは語りきれない、そのカフェのこだわりや、特化している部分、オーナーの考えや秘密の情報(限定サービス)などを盛り込んでいくことが可能です。
ただ、検索で上位に表示されないということは、すばらしいサイトを作っていても、それは見られないのと同じことです。
知識がないのであれば、キチンとした業者に頼むなり、独学ででも勉強してSEO(サイトを上位に表示させるようなテクニック)を強くしていくしかありません。
一度来店し、そのカフェが気に入ったお客様は、グルメサイトを経由して自分のページには入らず、直接グーグルなどで「地域 カフェ名」で検索して、ホームページを訪れます。
そういった方々のためにも、せめてグルメサイトのすぐ下ぐらいに位置するくらいの対策が欲しいところです。
ホームページは、グルメサイトのように「店を知ってもらうため、集客のための広報素材」として使うのではなく、より自分のカフェを知ってもらうためのツールとして考えてください。
まとめ
「カフェにホームページは必要?グルメサイトがあるからいらない?」ということで、説明してきました。
そもそも、グルメサイトとホームページは、立ち位置が違うのではないかと考えています。
グルメサイトで集客し、来店した方がホームページを見てくれて、より深く自分の店を知ってもらう。
大手でもない限り、カフェは人伝いの口コミ(グルメサイトの口コミではなく)で広がり、それで来てくれるお客様が、自分のカフェにあったお客様になり、常連へと変化してくれる可能性を高い確率で含んでいます。
グルメサイトで見てきましたという人よりも、常連への変化の確率は間違いなく高いです。
常連になれば、グルメサイトなどから検索せず、直接グーグルなどで検索し、カフェの情報を掴もうとしまうので、そのような人達のためにも、ホームページは必要と考えます。
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