カフェを経営するなら営業時間はどう決める?無理は禁物!
カフェを経営していく上で、営業時間は非常に重要なものになります。
自分のカフェに来店してくれるお客様のニーズに合わせて設定しないと、来店は見込めません。
その地域の特性や、立地である程度予測を立てることも可能とは思います。
しかし、お客様は、予想に反した行動をしてくれることが多々あります。
今回はカフェの営業時間の決め方について説明します。
カフェを経営する上で、営業時間はどう決めればよいのか?
カフェを経営する時の営業時間は、お客様のニーズにあった決め方をする必要があります。
具体的な例です。
近辺に企業が多数あり、住宅はほとんどないような地域のど真ん中にカフェ(コーヒー主体、アルコールは出さない)を開業した。
さて、何時から何時くらいの営業がベストでしょうか?
当然、モーニングとランチタイムから19時くらいまでの営業が望ましいでしょう。
企業に勤める人のモーニング、昼のランチと仕事終わりのくつろぎが狙いです。
特に、アルコールを出さないので、19時以降の営業は必要ないのではないかと考えます。
このように、来店しそうなお客様のニーズに合わせて、営業する必要があります。
モーニングから、19時までずっと営業という方法もありますが、いつ仕入れに行きますか?
来店確率の低い時間帯を、いっそクローズにしてしまい、仕入れやランチの仕込みに充てたほうが、効率的であり、また、休憩も確保できると思います。
よい仕事をするためには、適度な休憩時間というものも必要ですよ。
立地から営業時間が読めない場合の対処方法
具体例は、いつ営業したらよいか、比較的分かりやすいパターンと思います。
周りの企業が土日休みなのであれば、定休日もそれに合わせて、土日休みにしたりと、決めやすいと思います。
でも、立地から営業時間が読めない場合はどうでしょう。
周りに企業が沢山あるわけでもなく、かといって大学などの人の集まる場所がない場合、営業時間は非常に決めにくいと思います。
そんな時は、少々荒業を駆使する必要があります。
標準の営業時間を、10時から18時くらいに設定した場合、イベントと称して、モーニングのある時期、夜の営業のある時期と営業時間を延ばしてみます。
この手法は、営業時間のみならず、定休日がはっきりしない時にも使えます。
このイベントのお客様の入り具合から、的確な営業時間を設定するのです。
お客様が来店しない時でも、窓の外を眺め(見えないようにしてください)、人の流れを観察しましょう。
人の流れがあるのに、来店がないというのであれば、もしかすると、店頭の広告が悪い可能性があるので、その時間帯はお客様が来店する可能性があります。
来店もなく、人の流れすらもないというのであれば、もうその時間に営業する意味はありません。
色々な時間の営業を試してみて、適切な営業時間を判断してください。
営業時間に関して気をつけなくてはいけない事
営業時間によっては、気をつけなくてはいけない事があります。
アルコールの提供をするカフェで、営業時間が翌日にもまたがる(深夜0時以降)場合は、警察への届出が必要となってきます。
カフェという営業形態で、この時間まで営業時間が延びるということは、あまり考えられませんが、1つ決まりがありますので、覚えておいてください。
加えて、絶対に無理な営業時間の設定はしてはいけません。
特に個人経営ともなれば、オーナーの体調は常に整えておく必要があります。
休みも休憩もなしで、無理をして営業を続けては体がもちません。
いくら、パラパラとでも来店の確率があるからと言って、1日ぶっとおしで営業していては、後々体にガタが来ます。
フラフラになりながら、コーヒーを淹れても、おいしいコーヒーなど淹れることなどできませんし、ミスの元です。
お客様から、「コーヒーでも飲んで休憩すれば」なんて言われた日には、どっちがオーナーか分からなくなります。
まあ、最後は冗談ですが、休むということも仕事の1つです。
休む時はキチンと休んで、十分にリフレッシュを行い、気持ち良く、お客様をお迎えしましょう。
まとめ
「カフェを経営するなら営業時間はどう決める?」ということで説明してきました。
お客様のニーズがないのに営業していても、その時間は無駄な時間です。
自分のカフェは、いつニーズがあるのかを見極め、適切な営業時間を絞り込む必要があります。
十分に休み、休憩をとり、気持ちよい気分でお客様を迎えなくては、カフェの醍醐味である「居心地のいい空間」の提供などできるわけもありません。
働く時は働く、休む時は休むとメリハリをつけて、営業を行ってください。
それが、カフェを長く続けられる秘訣にもなります。
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