カフェ開業に必須のコーヒーマシンの選び方とおすすめは?
カフェと言っても様々な形態があり、それに応じた設備を整える必要があります。
中には、カフェと名前がついていても、コーヒーがメニューにないお店もあります。
しかし、カフェといえばやっぱりコーヒーです。
それを主体に売るにしろ、食後の1杯で提供するにしろ、おいしいコーヒーというものは必要です。
そこで、今回はおすすめのコーヒーマシンについて説明します。
ちなみにマシンではなくハンドドリップを選ぶ場合はこちらの記事をご覧ください。
カフェ開業に必要なコーヒーマシンの選び方
カフェ開業に必要なコーヒーマシンを選ぶときは、店のコンセプト、自分の腕、様々な要素を組み合わせて考えましょう。
カフェ開業するときに、どんなコーヒーマシンを使ったらよいのか、それなりの店でバイトなり、勤めていた経験などがなければわからないかもしれません。
飲食業という大きな枠組みから、カフェという限られた形態に移られた方も同様です。
コーヒーマシンを決める際には、以下のことを踏まえて考える必要があります。
店のコンセプト
まず、何を売ろうとしているのかにより、コーヒーマシンの種類が変わってきます。
コーヒーをメインに展開するというのであれば、ネ○カフェの全自動というわけにはいかないでしょう。
コーヒー専門店で、全自動でコーヒーを提供というのはありえないことです。
コーヒーをメインにしようと考えている人は、それなりの知識とコーヒーを淹れる腕前を持っていると思いますので、こんな考えにはならないと思いますが。
逆に「料理がメインです」というのであれば、そこまでマシンや淹れかたにこだわる必要はないかもしれません。
ただ、全自動でも構いませんが、豆を使って淹れるコーヒーマシンは必要なところです。
「カフェ」と名前が付く限りは、コーヒーを提供するわけです。
その提供されるコーヒーが家でも飲めるコーヒーでは意味がありません。
そのレベルで400円も500円もお金を払ってくれる人はいません。
せめて、豆から淹れるようなコーヒーマシンを準備してください。
人手とのバランス
提供するもののメインがコーヒーなのであれば、人手が少なくてもこだわったコーヒーマシンで入れるべきです。
全自動などはありえせん。
ただ、1人で経営していて、来店数もそこそこある。
メインは料理という場合には、ハンドドリップで1杯1杯淹れているわけにはいきません。
やむなく全自動ということでも仕方ないかもしれません。
来客人数の多さ
来客人数が多いのに1杯1杯、時間をかけてというわけにはいきません。
「長い時間待ってでもおいしいコーヒーが飲みたい」という人は少数派です。
人間、待てて15分。
テイクアウトともなれば、5分もすればイライラしてきます。
この時間の間に提供しないと「あそこの店は出てくるのが遅い」と評価され、すぐにSNSで拡散されてしまいます。
来客人数がどれくらいかを参考にして、コーヒーマシンの機能・大きさを決めましょう。
カフェで使うコーヒーマシンのおすすめはどれ?
カフェで使うコーヒーマシンでおすすめは正直、選びきれません。
残念ながら、ここのメーカーのこれがいいという言い方もできません。
フェラーリがいいか、ポルシェがいいか、はたまたベンツがいいかと言ってるようなものです。
ただし、選び方はあります。
- コーヒーがメインとなるのか?
- 店の大きさは?
- 店のオペレーティングは?
といった3点から絞り込んでいくことができます。
1. コーヒーがメインとなるのか、料理がメインとなるのか?
コーヒーがメインなのであれば、妥協は許されません。
1杯1杯を手動で淹れるくらいの覚悟が必要です。
全自動はおすすめできません。
豆から挽き、手動で淹れる機種を選定しましょう。
もしも、料理がメインというのであれば、全自動でも仕方ないかもしれません。
後述の「店のオペレーション」にも繋がりますが、コーヒーを淹れながら料理の提供を同時にこなすとは不可能です。
この場合は、全自動に頼らざるを得ないかもしれません。
2. コーヒーマシンの大きさについて
前述のとおり、コーヒーをメインにして、店の規模も小さめ、オーナー1人で営業なのであれば、ウン百万もするような大きな機械は要りません。
http://www.daiichifl.com/products/detail.php?product_id=3109
見た目は確かにかっこいいです。
こんな機械を扱うことができれば、見栄えもいいですし、淹れる側としても気合が入ります。
でも、小さな店ではこんなに大きな機械は要りません。
こんなものがキッチンを陣取ってしまうと、狭くなってしかたありません。
よくみれば、ハンドルが3つありますので、あとの2つは誰が使うのでしょうか。
せいぜいが、このくらいになると思います。
http://www.daiichifl.com/products/detail.php?product_id=3116
1人で店をまわすのであれば、これで十分です。
3. 店のオペレーティングから判断する
料理がメインとなる場合、悠長に1杯1杯淹れていくというのは難しいと思います。
来客はこちらの都合で来てくれません。
オーナー1人で店を営業している場合、店内に1組しかいないというのであれば、その1組に集中できますので、十分に対応できるでしょう。
しかし、ズレたタイミングで何組か来店された時に、料理を作りながらコーヒーを淹れなければならないという場面が発生します。
1杯1杯手動で淹れていては、この両立は不可能です。
コーヒーがまずくてもいい(ダメですが)といっても、手動で淹れる限りは、そこに付いて居なければなりません。
パスタを作りながら、何かのソテーを作るのとはわけが違います。
このような場合は、全自動に頼らざるを得ません。
ただ、全自動だとしても、カフェでコーヒーを出す限りは守るべきことがあります。
豆から挽いて抽出するもの。
これが最低ラインです。
https://professional.delonghi.co.jp/products/
せめて、このラインナップくらいのものは欲しいところです。
コーヒーマシンの値段の相場はどれくらいなの?
コーヒーマシンの値段の相場は、ピンキリです。
そして、コーヒーマシンを選ぶ際に一番難しいことがあります。
高いからと言って、いいものとは限らない。
ウン百万するものと、家電量販店で売っているようなものを比べれば、違いはわかると思いますが、「50万と60万のものの差は?」と言われても、正直わかりません。
コーヒーを淹れる際には、機械の性能のみならず、その日の気温、湿度、豆の鮮度と、様々なものが関係してきます。
いくらいいマシンを使っても、知識と経験がなければ高い投資もムダに終わります。
まずは、自分の腕を鍛えましょう。
と言っても、金額は気になる部分です。
上記にリンクを貼った機種を見られた方は気づいたと思います。
果ては200万オーバー、安くても10万近く。
これらを考えてみても、店の規模やオペレーションに応じた機種を選ぶということが非常に重要なことがお分かりいただけると思います。
まとめ
「カフェ開業に必要な設備・コーヒーマシンのおすすめは?」ということで説明してきました。
「○○社の△△が便利」という答えを期待していた方は申し訳ございません。
ただ、コーヒーマシンというのは、それぞれに一長一短があり、クセも様々ですし、それを楽しみながら淹れるというのも、コーヒーを淹れる側としては楽しみな点です。
店のメインの売り物を何にするのか、規模はどのくらいなのか、その淹れ方でオペレーションがまわるのか。
このあたりを重視して選んでみてください。
関連ページ
- カフェ開業でマシンではなくハンドドリップを選ぶメリット・デメリット
- カフェで、バリスタの方が、集中してコーヒーをハンドドリップで淹れている姿。 想像しただけでも様になります。 カフェとしてコーヒーを扱うのであれば、コーヒーにはこだわりたいものですし、それなりの知識と技術を持っていたいところです。 しかし、ハンドドリップには、メリット・デメリットがありますし、ハンドドリップを希望しても、カフェの営業形態がそれを許してくれない時もあります。
- カフェ開業に必要な設備は?マシン以外に必要な物リスト!
- カフェを開業するためには、様々なものを購入しなければありません。 お店の内装に関わるものから、日々の事務や、毎日の営業時に必要なもの。 これがないと保健所の許可が下りません。 今回は、カフェ開業に必要な設備や必要なものを説明していきます。
- カフェ開業を居抜き物件でやるのはメリットも大きいけどデメリットも!?
- 多くの方が、カフェを開業するときに「賃貸」という手段に走ると思います。 この賃貸は2つの種類に分けられます。 居抜きとスケルトンです。 今回は、カフェ開業を居抜き物件でやるときのメリット・デメリットを説明します。