個人カフェを経営するメリット・デメリットは?
個人カフェを開業すると、それまでの生活スタイルは一変し、新たな人生が始まります。
それはもう、一度生まれ変わったくらいの変化が訪れます。
ただ、方向を誤ってしまうと、「前のままが良かった」、「友人が次々と離れていく」とマイナス部分に個人カフェの開業が作用してしまうこともあります。
今回は「個人カフェを経営するメリット・デメリットは?」と題し、個人カフェの経営を行う際に起こりえる出来事を紹介したいと思います。
個人カフェを経営するメリット
1. 一発大当たりの収入
個人で細々と経営を行っているカフェがほとんど、というのが現実ですが、中には運よく大ヒットを飛ばし、とてつもない収入を得ている方もいらっしゃいます。
本当に一握りの人でしかありませんが、サラリーマンでは得られないような収入を手にしている幸運な方がいらっしゃいます。
サラリーマンでそれだけの収入を得ようとすると、一流の大学を出て、選ばれたものしか合格しないような超難関の試験に合格し、指折りの企業にでも勤めなければならない。
しかし、個人カフェは開業するのに必要な資格は、1日講習を聞いているだけの食品衛生責任者のみ。
あとは、自分のひらめきと発想と少々の料理などの技術。
大金を手に入れるチャンスの場に立つことは、ほとんどの人が可能です。
ただ、場に立っただけですので、本当に稼げるかどうかは、その本人次第ということは言うまでもありませんが。
2. 使われる人から使う人へ
社会人という人の大半は、使われる側の人間です。
何か新事業をしようにも、上司にお伺いを立てたり、自分一人の判断で実行できることは、使われている立場の人では、ほとんどありません。
カフェを経営し始めれば、全ての決定権はあなたに委ねられます。
組織の中で決まっていたルールで、世間一般的にはそぐわないといったものがありませんでしたか?
変えたいけど、今までの慣習を大事にする堅物や、自分達が不利になるような変化はしない(させない)という抵抗勢力のせいで苛立ったこともあるでしょう。
これらを自由に決定することが出来るようになります。
3. 自由な時間の確保
カフェの経営時間は、そのカフェによりまちまちではありますが、決まっています。
その経営時間の最中であっても、自分の都合で(言い方はちょっと悪いですが)時間を変更することが可能です。
何かの役に立つセミナーに参加してみたりするのも良いでしょう。
カフェの閉店後であっても、本来はやることが沢山あるとは思いますが、それらを翌日以降にまわし、他のことをすることもできます。
あまりにも急な休みや、頻度が多い場合、通常時の営業に影響が出てしまうことがありますので注意が必要ですが、こういった変更が可能です。
4. 経営者としての考え方
カフェを経営するメリットとして、その後の人生を一変させるようなメリットは、この経営者としての考え方が身につく点です。
これは、使用されている立場では絶対に経験できないものです。
毎日をなんとなく過ごしていては、この考え方を得ることはできませんが、日々経営のことを考え、悩み、苦しみながら経営を続けていくと、お客様にどういったサービスを行うことができるのか、それにはどういった仕掛けが必要なのか、一番大事な「金」になるのか。
こういった点を自然と考えるようになっていきます。
物事を、「今」として捉えるのではなく、将来という「未来」を予想して動くようになります。
この考え方が、日常的になり、カフェの経営だけのみならず、自分の生活、友達との会話などの中にも、その考え方見え隠れするようになっていきます。
ここまで来ると、精神的にもだいぶタフになってきていますし、多少の悩みのストレスを感じても逆に跳ね返してしまうくらいの力を発揮するようになります。
中には、その悩みに耐え切れず、成熟する前に倒れてしまう人もいますので、そこには注意が必要です。
個人カフェを経営するデメリット
デメリットは、メリットの裏返しと考えてみてください。
ですが、デメリットは、克服することができればメリットに変化していきます。
ここに書いてあることを知り、心構えとして覚悟を決めてください。
1. 収入の不安定さ
カフェの経営は日銭の商売です。
サラリーマンの時代のような使用されている立場であれば、給料というものが毎月決まった日に支給されますので、支払いの予測も立てられるのですが、カフェは違います。
最悪、何日もお客様がゼロということもあるかもしれません。
逆に、ある日は常時満席状態で、異常なまでの売上をたたき出す日があるかもしれません。
このように収入が不安定となりますので、支払いなどの金銭管理はキチンとしておくことが必要です。
そして、このお客様が来る来ないのレベルによっては、廃業というケースも出てくるかもしれません。
もしも、借金を残したまま廃業ともなってしまうと、その後の生活は非常に苦しいものになるかもしれません。
経営者になった時点で、毎月の収入どころか、日々、又は将来の収入まで不安定になることは覚悟してください。
2. 何もかも自分の責任
カフェ経営者として、そのカフェでの決まりごと上で何かが起きた際には、全責任を自分がとる必要があります。
お客さまに対してももちろんですが、雇っている従業員などへの責任も発生します。
最近でも話題を欠かない、インスタなどで「○○の店員が△△した」というような、常識では考えられない行動を従業員が起こしたとしても、「経営者の教育不足、監督不足」となってしまい、責任を取らなければいけないケースが出るかもしれません。
常識的な行動という部分では、まずは個人ありきと言いたいところですが、今の世の中は経営者に厳しいです。
自分の行動や考えによる決断だけでなく、従業員などの行動にも目を光らせておく必要があり、十分な教育をすることが必要となります。
3. 実質24時間365日の仕事
映画やドラマなどを見ていると、個人経営のマスター(経営者)は、カウンターのお客様と会話を楽しみながら、お客様がいない時には、洗い終わったお皿を「キュッキュ」という感じで拭いていて。
と、優雅なイメージがありますが、これは大きな間違いです。
その程度の来客では、生活していくことなど不可能と思われます。
経営が順調であっても、新たな試みや、流行を勉強しておかないと、周りから取り残されていくことになりますし、赤字続きの場合、何とかして売上アップの方法や、金策などに走る必要があります。
それは、カフェの経営時間だけでなく、自宅に帰っても、はたまた買い物中でも四六時中考えていることになります。
優雅なカフェの経営は、映画やドラマの中だけです。
4. 他人の気持ちを考えにくくなる
カフェでの全ての出来事、決定事項の責任は経営者に責任が来ることになるのですが、自分1人で全てを決定できると錯覚してはいけません。
1人で物事を決定してしまうと、どうしても自分に甘くなったり、一番いけないのが、他人のことを考えない、独りよがりの決定となってしまうことがあります。
お客様に楽しいひと時、癒しの空間を提供する、カフェの経営上、もっともやってはいけない事です。
何か新しいことを決定する際には、キチンと周りの意見を聞いてみて、実行した後は必ず検証する。
このようなサイクルを作り上げてください。
まとめ
「個人カフェを経営するメリット・デメリットは?」ということで説明してきました。
カフェを経営するとなると、デメリットの存在は否定できません。
ただ、経営をし始めると、今までとは全く違う未知の世界が、そこには広がっており、うまく経験を積んでいくと、一生使われていた立場の人達とは考え方に雲泥の差が出てきます。
誰もができる経験ではありません。
カフェ経営者になるチャンスがあるのであれば、十分に計画を練り、シミュレーションを行って、そのチャンスを掴み取る判断を下すのも良いのではないでしょうか。
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